未だ野垂れ死にする覚悟ができず、
万が一の時は迎えに来てくれる家族がいますので、杖には連絡先でも書いておきましょう。
哲学的で難しい般若心経は書き込まず、現世利益をねがい、観音経をしたためました。

迷故三界城(迷うがゆえに三界はしろなり)、
悟故十方空(悟るがゆえに十方は空なり)、
本来無東西(ほんらい、東西無く)
何処有南北(いずくんぞ南北あらん)
の四句は、本来、葬儀の棺にさしかける天蓋や、骨つぼの蓋に書くもので、
これをかぶって歩く遍路は、卒塔婆の形をした金剛杖と、白衣とともに死者
立場を表すといわれているそうです。
無信心者罰当たりのi(い)はとてもそのようなモノを身に付ける事ができず、
無地の笠を使用してます。

そのせいか、今回鶴林寺の裏山でばちがあたりました。
何処有南北
コンパスもプロトレックも持ってますので、南北は分かりますし、
本来無東西:太陽が出てますので、東も西も顕かですが、
現在地が不明だと、どちらに歩けばお寺に着くのかが分かりません。
山で道を無くしたら、とにかく尾根に出るのが鉄則。ですが、
尾根に出たあと、標識を見落としたのなら、戻れば良いのですが、
標識の手前で山道に入ったと思い込めば、さらに進んでしまいます。
うつむいて歩いているとつい標識を見落とし勝ちです。胸を張って元気に歩きましょう。

無信心者罰当たりi(い)の四国遍路フォトアルバムです。

2006年11月22日退社後出発23:10(夜行JR東海バス)


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